マンボウ映画レビュー記

Amazon Prime Videoで見られるホラー映画を中心に、適度にネタバレしつつレビューしています。たまにOVAや小説を取り上げることも。ライブドアブログより移行作業中。

『おとなの事情』ゲスい笑いだけじゃない!秘密について考えさせられるコメディ映画

7人のお友達グループがお互いの秘密を暴露しあうイタリア映画『おとなの事情』。

2019年7月には世界で一番リメイクされた作品としてギネス世界記録に認定されている。日本のリメイク版『おとなの事情 スマホをのぞいたら』も2021年1月8日(金)に公開予定だ。


『おとなの事情 スマホをのぞいたら』予告編 2021年1月8日(金)全国ロードショー

コメディ映画と評されることが多い本作。ブラックな内容のために人を選ぶが、ゲスいネタやブーメラン芸が好きな人なら笑える。

しかし、終盤では偏見や秘密について考えさせられるシリアス面もある。特に結末は一見すると意味不明だが、意味を理解すると制作陣のセンスに感嘆してしまう。

 


スマホをめぐる“夫婦・親友の秘密”/映画『おとなの事情』予告編

 

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『ザスーラ』とんでもボードゲーム再び!ジュマンジの精神的続編は宇宙が舞台

マスの内容が現実になるという、とんでもすごろく系ボードゲームが引き起こす騒動を描いた『ジュマンジ』。

ジュマンジ』はシリーズ化されており、2017年12月にはアメリカで続編『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が公開された。

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル (字幕版)

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル (字幕版)

  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: Prime Video
 

他にも、マスの内容が現実になるという点が共通する、精神的続編も作られている。それが『ザスーラ』だ。

ザスーラ』も『ジュマンジ』も、アメリカの児童文学作家クリス・ヴァン・オールズバーグの同名絵本が原作である。そのため、両作ともファミリー映画として作られた。

 『ザスーラ』では、ボードゲームの開始とともに家ごと宇宙に飛び立つ。果たして、ゲームの参加者たちは無事に地球に帰還できるのか?

 


ザスーラ - 予告編

 

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『ジュマンジ』マスの内容が現実になる⁉驚異のすごろく系ボードゲーム

マスの内容が現実になるというすごろくが巻き起こす騒動を描いたアドベンチャー・ファンタジー映画『ジュマンジ』。

原作はアメリカの児童文学作家クリス・ヴァン・オールズバーグの同名絵本だ。そのため、映画もファミリー向けとなっている。

ジュマンジ

ジュマンジ

 

すごろくのマスの内容は物騒なものが多い。本作が大人向けだったら、グロやスプラッター描写がマシマシになりそうな予感がするほどだ。

だが本作はあくまでもファミリー向けなので、メインキャラが死亡するということはない。

1995年の映画とやや古いが、家族そろって安心してみることができる名作なので、興味があればぜひ見てほしい。

 


ジュマンジ (吹替版)

 

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『ジェーン・ドウの解剖』グロ描写への嫌悪感と死体の不気味な謎が生み出す恐怖

検死官が身元不明女性の死体を解剖中に異常な体験をする『ジェーン・ドウの解剖』。

リアルでグロテスクな解剖と不可解な事実から生じる不気味な雰囲気は、本作独自の魅力だ。

解剖の描写は人を選ぶが、グロテスク描写への生理的嫌悪感と死体の不気味な謎がじっとりとした恐怖を生み出している。

反面、解剖は映画の半分で終わってしまい、以降は普通のホラー映画になってしまう。せっかくの魅力を最後まで維持することができなかったのは残念だ。

 


映画『ジェーン・ドウの解剖』予告編

 

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『メン・イン・キャット』猫になったおっさんの奮闘を楽しむコメディ映画

猫になってしまったワンマン社長の奮闘をコミカルに描いた『メン・イン・キャット』。

タイトルの『メン・イン・キャット』は邦題で、名作SFコメディ『メン・イン・ブラック』の露骨なパロディだ。

メン・イン・ブラック (字幕版)

メン・イン・ブラック (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

原題は『Nine Lives』で、“A cat has nine lives.(猫には9つの命がある)”という英語のことわざを元にしている。是・射殺す百頭。

ワンマン社長が猫になったことをきっかけに、会社の乗っ取り劇が開始されたり家族関係を見直したりする。作品全体としては起伏に乏しい印象があるが、緩いコメディ好きなら見てみるのもいいかも。

ただ、作中の猫の扱いから猫好きには勧めづらい。

 


『メン・イン・キャット』予告編

 

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『ポゼッション』悪魔を封じた呪いの箱「ディビュークの箱」の実話が元ネタ

実話を基にしたと主張するホラー映画は多数ある。心霊現象と裁判を取り扱った『エミリー・ローズ』、心霊研究家の経験を映像化した『死霊館』などだ。

死霊館(字幕版)

死霊館(字幕版)

  • 発売日: 2014/01/29
  • メディア: Prime Video
 

『ポゼッション』も同様で、本作で描かれているのは呪いの箱の恐怖だ。ディビュークの箱、あるいはディブクの箱という言葉を見聞きした人もいるだろう。

本作では、序盤から念力で人を吹き飛ばすというわかりやすい形で箱の脅威が示される。Jホラーのようなじっとりとした恐怖感はないが、派手な呪いの数々は見ていて面白い。テンポの良さもグッド。

 


『ポゼッション』予告編

 

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『マジック・マイクXXL』男性ストリップダンサーの緩い青春ロードムービー

主演のチャニング・テイタムの実体験を参考に、男性ストリップダンサーの苦悩を描いた『マジック・マイク』。

マジック・マイク(字幕版)

マジック・マイク(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

続編の『マジック・マイクXXL』はまさかの路線変更を図り、おっさんストリッパーたちの緩い青春ロードムービーになった。

本作でもおっさんの悩みが描かれるが、シリアスだった前作よりかなり緩くて前向きだ。また、目玉の1つであるストリップダンスは、キレは健在のまま性的表現が多少ソフトになった。

そのため、視聴のハードルは下がっており、男性のストリップやおっさんたちの青春を気楽に楽しめる。また、続編ではあるが、最低限の予習をすれば前作を見ていなくても十分ついていける。

しかし、作風の違いや前作のエンディングの否定とも受け取れる設定がある。それゆえ、とある人物のファンにはちょっと勧めづらい

 


映画『マジック・マイク XXL』予告1【HD】2015年10月17日公開

 

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