『Di Gi Charat 星の旅』でじこが暴れるカオスなギャグアニメ
『ギャラクシーエンジェル』とともにかつての株式会社ブロッコリーを象徴した企画『デ・ジ・キャラット』。
その中でもTBS系深夜番組『ワンダフル』内で放送されたことから、『ワンダフル版』とファンの間で呼ばれているテレビアニメの劇場用短編作品『Di Gi Charat 星の旅』。わかりづらい。
なお、『ワンダフル版』以外にも『ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット』『デ・ジ・キャラットにょ』などのアニメ作品もある。
でじこ、里帰りする
ゲーマーズで働く「目からビーム」でおなじみの主人公でじこは、ある日、唐突に母星であるデ・ジ・キャラット星に里帰りすることを決意する。
店長にその旨を伝え、妹分のぷちことお目付け役のゲマとともに、宇宙船に乗り込む。その際に、宇宙船の扉かなんかにうさ耳を挟まれたせいで、バイト仲間で地球人であるうさだも強制的に連れていかれることになる。
しかし、でじこたちの里帰りを盗み聞きしていた黒い影があった。果たして、でじこたちは無事にデ・ジ・キャラット星にたどり着けるのか、というのが本作のあらすじ。
ファン向けの劇場作品
早口ではあるが、最初に主要キャラが自己紹介してくれる。が、決して初心者向けではなく完全なファン向け作品である。
少なくともブラックゲマゲマ団も含めた主要キャラについて、名前とある程度のキャラ性を把握している必要がある。
カオスなギャグアニメ
開幕から劇場版であること、すなわちアスペクト比を意識したメタ発言をぶっこんでくるように、本作はカオスなギャグアニメである。以下にその一例を箇条書きで記す。
でじこの父様が棒
そんな本作の悪いところを強いて挙げると、でじこの父様がやたらと棒で悪い意味で印象に残る。
それもそのはず、総合格闘家の藤田和之氏が演じているのだ。藤田氏は声を当てるのは本作が初めてだったとか。プロの声優雇えよ。
ブロッコリーの栄華を振り返ろう
かつてのブロッコリーの栄華の象徴の1つ『デ・ジ・キャラット』。現在、『デ・ジ・キャラット』(や『ギャラクシーエンジェル』)は企画が止まっている状態のようだ。『アクエリアンエイジ』もサポート終了。
本家はそんな悲しい状態だが、ファンだった人たちはたまには振り返ってみるのもいいだろう。懐古厨乙。
また、初心者向けではないと称したのと矛盾するが、話自体は20分ちょいと短いので、気楽にカオスアニメを楽しみたい人もどうぞ。