マンボウ映画レビュー記

Amazon Prime Videoで見られるホラー映画を中心に、適度にネタバレしつつレビューしています。たまにOVAや小説を取り上げることも。ライブドアブログより移行作業中。

『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ』ブロリー三部作の最後はバイオブロリーとの対決

強烈な個性で人気を博した劇場版ドラゴンボールのオリジナルキャラ・ブロリー。彼が敵キャラとして登場するブロリー三部作の最後が『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ』。

ブロリーがまた生きていた…というわけではなく、本作に登場するのはバイオブロリーと呼ばれるクローンだ。

クローンだろうとブロリーである意味があればいいのだが、残念ながらそんな意味は感じられなかった

 


劇場版 ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ(プレビュー)

 

 

あらすじ

ある日、ミスター・サタンの元に、幼馴染のジャガー・バッタ男爵から挑戦状が届いた。かつて格闘家を目指していた男爵は、幼少期にサタンに敗れたことを根に持ち続けていたのだ。

とある事情からその場に居合わせていた悟天、トランクス、そして人造人間18号の3人は、サタンと一緒に男爵の元へと向かう。

男爵はサタンを負かせるために、多額の金をかけてバイオ戦士を造っていた。バイオ戦士の中には、あのブロリーを元にしたバイオブロリーの姿もあった。

 

遺伝子から造られたバイオブロリー


12月5日(水)発売 「DRAGON BALL THE MOVIES Blu-ray ♯06」に収録「ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」単巻DVD発売時のプロモーション用予告

本作のボスキャラは、ブロリーの遺伝子から造られたバイオブロリーである。ブロリー三部作の最期なのにブロリー本人は出てこないのだ。まあ、死んだと思ったけど実は生きていた、なんて手法は連発できないよな。

それはともかく、バイオブロリーの印象はどうかというと、カカロット(悟空)への執着がないからか、それともバイオ技術に欠陥があったのか、オリジナルのブロリーほどの脅威は感じない

実際、トランクスに「動きが見えてきた」と言われるなど、ブロリー本人よりも弱く描かれている。

ブロリーのあの圧倒的な強さは引き継いでいないバイオブロリー。しかし、見た目だけは引き継いでいる。悟空たちよりもマッチョなボディと白目という、あの特徴的なビジュアルだ。

だがこのビジュアル、とある事情ですぐに見られなくなってしまう。

というのも、バイオブロリーが浸かっていた培養液の影響で、腐りかけの巨神兵が途中で硬化したみたいな見た目になってしまうのだ。これ、ブロリーでやる必要性ある?

マッパのバイオブロリーを暴れさせるわけにはいかなかったのはわかるが、もう少しなんとかしてほしかった。

 

バイオブロリーより恐ろしい培養液

正直、強さもビジュアルもインパクトが弱いバイオブロリーより、培養液のヤバさのほうに目が行く。

バイオ戦士たちを作るために必要な培養液は、空気に触れるとヤバい性質を発揮する。遺伝子の異なる細胞を溶かして吸収し、増殖するのだとか。なんでそんなもん作った。

 

バイオブロリーの最期

ヤバい培養液を利用するというトランクスの機転で、バイオブロリーは最後を迎えることになる。

しかし、前作のブロリーがマグマの中から平気で生還したことを思い浮かべると物足りない。バイオブロリーはオリジナルより弱いことは表現されているので、仕方ない部分ではあるが。

 

バトル以外の見せ場を作ったこと自体は評価できる

バイオブロリーを倒して一安心…というわけにもいかなかった。男爵の研究所は島にあるのだが、この島を覆い尽くす勢いでヤバい培養液が増殖しているのだ。

本作は、バイオブロリーとバトって終わりではない。島を覆い尽くすヤバい培養液をどうするかという、パニックホラー的な見せ場もあるのだ。

バトル以外の見せ場があること自体は評価できる。…のだが、作中での描写から冷静に考えると、放置しても問題はなさそうというツッコミどころが出てきてしまう。

 

ところでブロリー本人は?

本作の最後の最後で、ブロリー本人が地獄で暴れているということが判明する。直接的な描写がなかったが、ブロリーがなんだかんだ元気そうなのはよかった。

正直なことを言うと、バイオブロリーがどうこうより、地獄で暴れているブロリーの話にしてほしかったが。

 

悟空も悟飯も登場しない

本作のメインキャラは悟天、トランクス、18号、クリリンと、他の劇場版作品と比べるとかなり変わっている。悟空も悟飯も登場しないのだ。

厳密に言えば、悟空は最後にちょこっとだけ出番があるが、本筋には一切関わらない。新鮮と受け取るか、メンツに物足りなさを感じるかは、見る人次第だろう。

 

良くも悪くもドラゴンボールの劇場版らしくない作品

正確に言えばバイオブロリーとはいえ、ブロリーを出す意味が感じられない作品である。ブロリーの圧倒的な強さも極悪さも何もない。

本作独自のポイントは、パニックホラー的な見せ場を用意していたり、メインキャラが他の劇場版作品と異なっていたりと、良くも悪くもドラゴンボールの劇場版らしくないところである。

ブロリーファンよりは、たまには違う毛色の劇場版ドラゴンボールを見たい人向けの作品だろう。

 

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