『クワイエット・プレイス』声を出してはいけない緊張感と家族愛
物音に超反応するモンスターがはびこる世界で、家族愛を描いた『クワイエット・プレイス』。低予算ながらもアメリカ本国では記録的な興行収入を叩き出し、世界的に大ヒットした。
本作の特徴は、音を立ててはいけない緊張感だ。音への恐怖は、全編通して徹底して描かれる。そのため、視聴中に余計な物音を立てないようにしてしまった人もいるだろう。
反面、いろいろとツッコミどころも多い。設定や物語の粗をどこまで許容できるかで、本作への評価は変わるだろう。
続きを読む
『アンフレンデッド:ダークウェブ』ダークウェブの恐怖を描いたリモート作品の先駆け
『ハッピー・デス・デイ 2U』SF要素と設定の粗がパワーアップ
『ハッピー・デス・デイ』ビッチが殺される1日を繰り返すループもの
殺人鬼に殺される1日を繰り返す女子大生の奮闘を描いた『ハッピー・デス・デイ』。
パッケージやポスターだけ見ると、本格的なホラーやスリラーに思える。しかし実際には、恋愛・SF・ミステリーなど様々な要素を上手く取り入れた、よくばりセットなホラーコメディだ。
映画の面白さとは関係ないが、困ったことに一部登場人物の名前が吹替版とユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンのサイトで微妙に異なる。
どちらに従えば迷ったが、この記事では主要登場人物が網羅されているWikipediaの表記で統一した。
続きを読む
『死霊館 エンフィールド事件』実際にあったポルターガイスト現象を映画化
オカルト好きの間では有名な、イギリスのエンフィールドで実際に起こったとされる一連のポルターガイスト現象をテーマにした『死霊館 エンフィールド事件』。
本作は悪霊が恐怖を撒き散らすオカルト・ホラーだが、心霊現象に関わる人々のヒューマンドラマとしての側面もある。
監督を務めるのは、残酷表現と練り込まれたシナリオで大ヒットした『SAW』シリーズのジェームズ・ワン。本作では残酷表現は鳴りを潜めているが、シナリオの作り込みは健在だ。
『死霊館』シリーズの2作目のため、前作を見ていないとわかりづらい描写も序盤に少しだけある。しかし本作だけでも十分楽しめるので、ホラー好きはぜひ見てほしい。
映画 『死霊館 エンフィールド事件』本予告【HD】2016年7月9日公開
続きを読む