『ストレンジャー・コール』女子高生を狙う殺人鬼の恐怖!元ネタは都市伝説
女子高生のジルは、医者であるマンドラギス先生の家でベビーシッターをすることになった。
夫妻が出かけてしばらくすると、警報システムの誤作動、不審な電話などがあり、ジルの不安が増していく。
やがて男は電話越しにこう言った。「お前の血を浴びたい」と――。
北米の都市伝説が元ネタ
本作『ストレンジャー・コール』は、ベビーシッターのバイトをすることになった少女の一夜の恐怖を描いたスリラー作品だ。
北米で有名な都市伝説「The Babysitter and the Man Upstairs(ベビーシッターと2階の男)」をもとにしている…というか基本的な流れはそのまんま。
1時間以上、視聴者をビックリさせるだけ
薄暗い雰囲気と不穏なBGMで不安を煽り、音でびっくりさせるも、原因は猫や冷蔵庫の製氷機などで実はたいしたことはなかった、という展開が続く。
犯人からの気持ち悪い電話やBGMなどの雰囲気はいいものの、1時間以上は直接的な殺人や死体の描写がないため、人によっては退屈かもしれない。というか、この作品のレビューではこの点がよく批判されている。
エンディングは一見の価値あり
本作の一番の見所は、衝撃的かつ現実的なエンディングだと思う。
事件はあったけど最終的には(少なくとも)主人公は助かったのでハッピーエンド、みたいな作品に真っ向から喧嘩を売っていくスタイルは、個人的にすごく好き。賛否は分かれるだろうけど。
とはいえ、ハッピーエンドが多くある中で、たまにこういうエンディングの作品があるからいいのであって、この手のエンディングばかりだと気が滅入るが。
エンディングは好きなのだが…
まとめると、本作を見る上で重要なのは、退屈な序盤をいかに凌ぐかだろう。事件が動くまでながら見して適当に内容を把握するか、いっそ1時間くらいスキップするのがいいかもしれない。
が、それだと個人的に気に入っているエンディングを見てもらっても、あまり何とも思わないかもしれないという、また別の問題があるのだけれど。